ストラットフォード・オンタリオ [生活]
カナダ・オンタリオ州のストラットフォードに来ています。
そう、シェイクスピアの生地(聖地)として有名なストラットフォードと同名の街。
19世紀初頭にヨーロッパ人が入植した時に、イギリスのストラットフォード・アポン・エイヴォンにちなんで名付けられたそうです。
街を流れる川も、その部分だけエイヴォン川と名前を変えています。
川の他の部分の名前はテムズ。アメリカやカナダの地名は本を正せばヨーロッパのものばかりです。先住民が呼んでいた地名もあったのでしょうが、入植したヨーロッパ人が自分たちの故郷の地名を付けていった歴史をそこに見ることができます。
空港からストラットフォードまでの間も、高速道路の表示にはロンドン、ケンブリッジ、ウォータールーなどなど。飛行機に長時間乗って来たのは夢か幻か、と思ってしまいました。
そのカナダのストラットフォードですが、せっかく街の名前がシェイクスピアの生まれ故郷なのだからと、『ストラットフォード・シェイクスピア・フェスティバル』というものを開催するようになりました。
毎年4月から10月に、シェイクスピアを中心とした大きな演劇フェスティバルが開かれます。もうかれこれ60年以上続いている北米大陸では最大級の演劇祭で、参加するスタッフや役者も超一流、その舞台を観ようと北米大陸(や世界各地)から集まる観光客相手のビジネスも盛んなようです。
私の夫Jはカナダ生まれ。プロフィールには必ず「カナダ出身」とか「カナダ生まれ」と書かれるのでカナダ人だと思っている人も多いようですが、イギリス人の両親のもとに生まれたイギリス人です。ただ、10歳まで暮らしたカナダという国への思い入れは強く、Jの第二の故郷であることは事実。
このフェスティバルで演出をというお誘いは前々からあり、Jもやりたくて仕方なかったのですが、いつもスケジュールが合わず……今年やっと実現しました。
『恋の骨折り損』を演出します。
5月末にロンドンを旅立ち、NYやワシントンを経由して6月半ばからストラットフォードにいた夫。私も夏休みに入った子供たちを連れて昨日到着し、ようやく家族一緒の時間を過ごせることになりました。
さて、夫がリハーサルで留守にしている借家に着き、早速荷ほどきを始めると……
この一ヶ月探し続けていた私の爪切りがデスクの上に!
カナダで借りている家のデスクの上に!!
楽器を弾く私には爪切りは必需品です。イギリスの爪切りの質に満足できず、日本にいた妹に頼んで手に入れたゾーリンゲン製の爪切りが、カナダのストラットフォードのデスクの上にぃ〜!!!
帰宅した夫をすぐに問い詰めました。
私「この爪切り、この一ヶ月半のあいだ血眼になって探していたのよー!」
夫「何を言っているんだ、この爪切りは僕のバッグにここ数年ずっと入っていたぞ。ここ数年なかっただろう?」
私「いいえ、一ヶ月半前まではありました。」
夫「じゃあ、もともと二つあったのだろう。」
私(ロゴマークを見せて)「これはS子に特別に買ってきたもらったもので、一つしかありません。」
夫「知らん、とにかく僕がここ数年間持っていたんだ」
しらばっくれる夫に呆れて、
「もう、終身刑だね。爪切りがどうのっていうより、その言い訳?嘘?に対して終身刑。」
と言うと……
「ああ、終身刑さ。こんな爪切りごときで大騒ぎする妻を持ったのだから終身刑も同じことだろう!」
感動の再会なんてものはどこにもありませんでした。
そう、シェイクスピアの生地(聖地)として有名なストラットフォードと同名の街。
19世紀初頭にヨーロッパ人が入植した時に、イギリスのストラットフォード・アポン・エイヴォンにちなんで名付けられたそうです。
街を流れる川も、その部分だけエイヴォン川と名前を変えています。
川の他の部分の名前はテムズ。アメリカやカナダの地名は本を正せばヨーロッパのものばかりです。先住民が呼んでいた地名もあったのでしょうが、入植したヨーロッパ人が自分たちの故郷の地名を付けていった歴史をそこに見ることができます。
空港からストラットフォードまでの間も、高速道路の表示にはロンドン、ケンブリッジ、ウォータールーなどなど。飛行機に長時間乗って来たのは夢か幻か、と思ってしまいました。
そのカナダのストラットフォードですが、せっかく街の名前がシェイクスピアの生まれ故郷なのだからと、『ストラットフォード・シェイクスピア・フェスティバル』というものを開催するようになりました。
毎年4月から10月に、シェイクスピアを中心とした大きな演劇フェスティバルが開かれます。もうかれこれ60年以上続いている北米大陸では最大級の演劇祭で、参加するスタッフや役者も超一流、その舞台を観ようと北米大陸(や世界各地)から集まる観光客相手のビジネスも盛んなようです。
私の夫Jはカナダ生まれ。プロフィールには必ず「カナダ出身」とか「カナダ生まれ」と書かれるのでカナダ人だと思っている人も多いようですが、イギリス人の両親のもとに生まれたイギリス人です。ただ、10歳まで暮らしたカナダという国への思い入れは強く、Jの第二の故郷であることは事実。
このフェスティバルで演出をというお誘いは前々からあり、Jもやりたくて仕方なかったのですが、いつもスケジュールが合わず……今年やっと実現しました。
『恋の骨折り損』を演出します。
5月末にロンドンを旅立ち、NYやワシントンを経由して6月半ばからストラットフォードにいた夫。私も夏休みに入った子供たちを連れて昨日到着し、ようやく家族一緒の時間を過ごせることになりました。
さて、夫がリハーサルで留守にしている借家に着き、早速荷ほどきを始めると……
この一ヶ月探し続けていた私の爪切りがデスクの上に!
カナダで借りている家のデスクの上に!!
楽器を弾く私には爪切りは必需品です。イギリスの爪切りの質に満足できず、日本にいた妹に頼んで手に入れたゾーリンゲン製の爪切りが、カナダのストラットフォードのデスクの上にぃ〜!!!
帰宅した夫をすぐに問い詰めました。
私「この爪切り、この一ヶ月半のあいだ血眼になって探していたのよー!」
夫「何を言っているんだ、この爪切りは僕のバッグにここ数年ずっと入っていたぞ。ここ数年なかっただろう?」
私「いいえ、一ヶ月半前まではありました。」
夫「じゃあ、もともと二つあったのだろう。」
私(ロゴマークを見せて)「これはS子に特別に買ってきたもらったもので、一つしかありません。」
夫「知らん、とにかく僕がここ数年間持っていたんだ」
しらばっくれる夫に呆れて、
「もう、終身刑だね。爪切りがどうのっていうより、その言い訳?嘘?に対して終身刑。」
と言うと……
「ああ、終身刑さ。こんな爪切りごときで大騒ぎする妻を持ったのだから終身刑も同じことだろう!」
感動の再会なんてものはどこにもありませんでした。
2015-07-16 03:51