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初日が開いて…… [舞台]

3月8日、日生劇場で『十二夜』が開きました。
そして私はもうロンドンの自宅にいます。なんだか信じられません。

帰った翌日は東日本大震災からちょうど四年という日。心は日本をなかなか離れられない……
そのような心に、ジョンが稽古場で言った言葉が蘇ります。1幕2場/ヴァイオラと船長の場面でのことです。

「ヴァイオラは父を亡くし、つい今しがた船の難破で兄を失ったばかり。そしてオリヴィアもまた父と死別し、最近には兄をも亡くして七年間喪に服すと宣言した。
だから船長がオリヴァアの身の上をヴァイオラに説明するときは、同情、気遣い、遠慮深さの混じった気持ちがこもる。そしてヴァイオラが『その方にお仕えしたい』と言うのは、他の誰よりも彼女の気持ちを理解できると確信するからなんだ。」

この様な共感や思いやりが、これからの日本を満たしてくれればと思います。

この『十二夜』のプロダクションは、そうしたシェイクスピアの言葉の裏にある思いに彩られ、本当に人間味溢れたものとなっています。



ぜひ多くの方に観ていただきたい!
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